標準偏差とは、データのばらつき具合を表す指標の1つで、平均値からどれだけ離れているかを示します。数値が大きいほど、データのばらつきが大きいことを示します。標準偏差は、以下の式で計算されます。
標準偏差 = √(Σ(xi – x)^2 / n)
ここで、xはデータの平均値、xiは各データ点、nはデータの数を表します。
例えば、ある投資商品の価格が以下のように変動した場合を考えてみましょう。
日付 | 価格 |
---|---|
1日目 | 1,000円 |
2日目 | 1,100円 |
3日目 | 900円 |
4日目 | 1,200円 |
5日目 | 1,050円 |
この場合、データの平均値は1,050円です。各データ点と平均値の差の2乗の和を計算して、データの数で割ったものの平方根を求めます。計算すると、標準偏差は94.28円となります。
標準偏差は、データのばらつき具合を把握する上で非常に重要な指標です。特に、投資商品のリスクを測る上で重要な役割を果たします。たとえば、ある投資商品の標準偏差が小さい場合は、その価格が安定していることを示し、リスクが少ないと判断されます。一方、標準偏差が大きい場合は、価格の変動が大きく、リスクが高いと判断されます。